コクヨ子会社元執行役員ら逮捕 大阪府警、架空取引で詐欺
2009.1.23 12:01
このニュースのトピックス:詐欺・出資法違反

 大手文具メーカー「コクヨ」(大阪市東成区)の子会社の元幹部らが、架空取引でコクヨ側から現金をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課と東成署などは23日、詐欺容疑で「コクヨファニチャー」元執行役員、島田正人容疑者(49)=懲戒解雇=や内装工事会社「オークス」(堺市北区、廃業)の元実質経営者、奥田政男容疑者(52)ら4人を逮捕した。架空取引で総額2億円以上が社外に流出したとみられ、府警は使途先などについて島田容疑者らを追及する。

 他に逮捕されたのは元オークス会長、岡博(58)と元同社従業員、袴田祐司(53)の両容疑者。島田容疑者ら3人は否認し、袴田容疑者は認めている。府警は同日、コクヨ本社ビルなど数カ所を家宅捜索する。

 調べでは、島田容疑者らは平成18年10月、東京都内の大手テレビ局の関連施設から、内装工事を受注してオークスに発注したように装い、偽造した請求書などをコクヨに提出。現金1200万円を工事代名目でオークスの預金口座に振り込ませ、詐取した疑い。

 コクヨの社内調査によると、島田容疑者は14〜18年に架空取引を繰り返し、約1億7000万円をコクヨ側からオークス側に流出。また、別の建設会社との取引でも、約5000万円が使途不明となっていた。

 一連の架空取引は19年11月、一部の在庫について書類上でしか存在しないことが分かり、発覚。コクヨ側は島田容疑者を昨年7月に懲戒解雇し、府警に相談していた。

愛知・西尾市の備品調達で談合、事務機器業者4人を逮捕

9月17日18時59分配信 読売新聞

 愛知県西尾市の新庁舎の備品調達を巡り、業者間で受注調整を行ったとして、県警捜査2課と千種署などは17日、東証一部上場「岡村製作所」(横浜市)の元刈谷支店長白井新容疑者(48)(同)ら4人を談合容疑で逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、コクヨ子会社「コクヨファニチャー」(大阪市)の中部営業グループ課長堀尾泰宏(47)、コンピューター付属品販売「インフォファーム」(岐阜市)の名古屋支店ファシリティー事業部営業部長大家卓夫(46)、家具・建具卸「ゆたか」(名古屋市)役員竹川好郎(51)の各容疑者。

 発表によると、西尾市が4月18日に実施した備品調達の一般競争入札で、入札参加資格のない4人は、地元の事務機器販売業者に落札させ、自社の製品を納入しようと計画。同月中旬ごろ、地元の3業者を落札業者に選び、入札金額を指示するなどして談合した疑い。