安保防衛懇:基盤的防衛力見直しを提言 意思決定を迅速に
 小泉純一郎首相の諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長・荒木浩東京電力顧問)が今月中にまとめる報告書の骨格が13日、明らかになった。必要最小限の防衛力を保有する基盤的防衛力構想を見直し、「多機能で弾力的な防衛力」を目指すことを提言。ミサイル防衛(MD)システム配備に伴い、日米共同技術研究に基づく迎撃ミサイル部品の輸出などを念頭に武器輸出3原則の緩和や、弾道ミサイルを数分で迎撃する判断をするため、「迅速な意思決定メカニズムの構築」も求める。略 武器輸出3原則については「国際紛争の助長を回避する」との目的を損なわない範囲で緩和を促す。略 また、内閣の危機管理・情報分析機能の強化やヒューミント(人的情報)による情報収集能力の強化も求める。【南恵太】毎日新聞 2004年9月14日 3時00分