米で大規模マグロ蓄養計画 日本向け、商務省も後押し
 トロが高価で売れる日本市場を当て込んだ大規模なマグロ蓄養施設を、米カリフォルニア州沖に建設する計画が進んでいることが20日分かった。
 米国政府もこうした施設の建設を促進する法案を準備中。しかし、マグロ蓄養は欧州で資源保護上や環境保全上の問題を引き起こし、国際的な規制が始まったばかり。内外の環境保護団体からは強い批判の声が出ており、日本の水産庁も「始まったばかりの蓄養マグロの輸入管理が一層難しくなる」と困惑している。
 計画によると、米国の石油会社や養殖業者でつくる企業連合体が、同州沖約20キロにある古くなった原油採掘施設を利用。2平方キロの海を漁網で囲ってマグロなどの魚を育て、米国内や日本などの海外市場に出荷する。kyodo