米シティ、副会長ら3幹部更迭・日本での不祥事で責任
 【ニューヨーク=豊福浩】米金融最大手シティグループは19日、デリック・モーン副会長(56)を含む経営幹部3人の更迭を決めた。度重なる法令違反を犯した日本のプライベートバンキング事業の責任をとらせる。シティは最高幹部を含む上層部の人材を更迭することで、不祥事に区切りをつけたい考えだ。

 更迭はシティのプリンス最高経営責任者(CEO)が同日従業員に充てたメモの中で明らかにした。解任したのは国際部門の責任者であるモーン氏のほか、資産運用部門のトップを務めるトーマス・ジョーンズ氏(55)、プライベートバンクの責任者、ピーター・スカテゥロ氏(44)。プリンスCEOは14日に発表した7―9月期決算の会見の中で、不祥事について「断固たる対応をとる」と表明していたnikkei