イラク駐留兵を支える技術サポート(上) hotwired
Michelle Delio
ryaku 米陸軍の技術者研究開発センター(ERDC)が運営する『テレエンジニアリング・オペレーションズ・センター』(TEOC:本部ビックスバーグ)は、戦場の兵士とセンターを直接つなぐ方法を考え出した。TEOCのプロジェクトでは、アフガニスタンの山中やイラクの砂漠といった技術サポートが必要とされる戦地に、あたかも何千人もの有能な専門家が年中無休の24時間体制で常駐しているかのような状況を作り出している。
ryaku テレエンジニアリング・キット(写真)は大きなボストンバッグほどのケースに詰め込まれており、市販のコンピューターと通信技術の一式で構成されている。
 キットの中には、『パナソニック』のノートパソコンとGPS装置、ビデオカメラ、3次元の加速度計、通信システムがある。ノートパソコンは過酷な気候に強く、普通のノートパソコンならすぐ壊れてしまうような衝撃にも耐えられるよう設計されている。GPS装置、ビデオカメラ、加速度計は、機械や装置、構造の動きを監視するために使用される。通信システムは、電話回線を用いた接続だけでなく、無線電波や衛星電波でも通信可能なものだ。