消える『軍縮』月刊誌

宇都宮徳馬氏 亡くなり4年半
 四半世紀前、「軍縮」を公約に掲げ当選した1人の参院議員が、その公約を果たすために月刊誌を発刊した。創刊者の宇都宮徳馬氏が亡くなって4年半、その「軍縮問題資料」が財政的な理由で4月号を最後に廃刊となりそうだ。
 九十三歳で他界した故徳馬氏の長男で、ミノファーゲン製薬(本社・東京)社長の宇都宮恭三氏(66)は、かみしめるように話す。
 全面の意見広告を出すため、徳馬氏は所有地を売却して充てたこともあったという。さらには、徳馬氏が創業したミノファーゲン製薬がずっと財政面で本の発行を支えてきた。