KPMG元幹部ら、不正節税指南で無罪主張
 【ニューヨーク=藤田和明】国際会計事務所KPMGが顧客に不正な節税策を指南していた問題で、米司法当局から起訴されたKPMG元幹部ら9人は6日、ニューヨークの連邦地裁に出頭、そろって無罪を主張した。被告人はジェフリー・ステイン元副会長らKPMG元幹部8人と、外部の弁護士。

 複雑な金融商品を販売し、富裕個人に不正に節税を促した疑いが持たれており、KPMGは総額1億1500万ドルの手数料を稼いだとされる。米検察当局は6日、さらに関係者12人を訴追する方針を明らかにした。会計事務所としてのKPMGは前月、違法行為を認めて和解し、刑事訴追を回避した。 (10:43)