政府、大規模テロの被害予測システム導入へ
 政府は来年度から大規模なテロ攻撃に備えた「被害想定シミュレーション・システム」を導入する。あらかじめ爆弾や生物・化学兵器など攻撃内容を想定しておき、簡単なデータを入力するだけで政府や地方公共団体が被害予測に基づいた初動対応がとれるようにするのが狙いだ。
 システムにはミサイル攻撃の規模や炭疽(たんそ)菌、サリンなどの使用量に応じた被害予測データを入力しておく。実際にテロが発生すると現場の地形や時間帯、天候や風向きなどから、経過に伴って変化する死傷者数や危険地域をはじき出す。内閣官房を中心に運用し、他省庁や地方自治体に情報提供する。 (07:02)