久間防衛相:「武器輸出3原則」例外措置の拡大に言及
 久間章生防衛相は24日、日本記者クラブで講演し、日本の武器輸出を禁じる「武器輸出3原則」について「米国と欧州が共同研究するようなものは日本も参加して、世界共通の武器技術ということで(開発を)許していいのではないか」と述べた。政府は04年の官房長官談話で、ミサイル防衛(MD)に関する米国との共同開発・生産を3原則の例外としたが、米国以外にも例外措置の拡大を求める声が自民党内で強まっており、久間氏の発言は政府サイドからこれに同調したもの。

 また、久間防衛相はイラク戦争について「(イラクに)核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は(戦争に)踏み切ったのだろうが、その判断は間違っていたのではないか」と述べ、米の開戦の判断に疑問を表明した。【山下修毅】

毎日新聞 2007年1月24日 19時26分