中2男子が転落死 前日にタミフル2錠服用
 中2男子生徒が転落死したマンション=27日午前8時45分ごろ、仙台市宮城野区福田町

 27日午前1時20分ごろ、仙台市宮城野区福田町のマンション敷地内で、11階に住む市立中学2年生の男子生徒(14)が転落したと、母親(41)から110番があった。男子生徒は頭などを強く打っており、病院に運ばれたが間もなく死亡した。

 仙台東署によると、遺書などは見つかっておらず、家族や学校関係者は「自殺の理由は見当たらない」と話している。男子生徒は前日朝と夕にインフルエンザの治療薬タミフル計2錠を服用していることから、同署は転落時の状況を詳しく調べている。

 男子生徒は26日午前、病院でインフルエンザと診断され、学校を休んだ。医師の処方を受けた直後の午前9時半ごろにタミフルを1錠服用。午後6時半ごろにもタミフルを服用し自宅で静養していた。この時、一緒に処方された解熱剤のカロナール2錠も飲んだ。

(共同)

原環機構、高レベル廃棄物の処分場で一次調査申請へ
 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場を手がける原子力発電環境整備機構(東京・港)は27日理事会を開き、高知県東洋町に対し処分場選定に向けた文献調査(一次調査)を実施することを決めた。近く経済産業省に認可を申請する。3月中にも文献調査の開始が認められる可能性が高い。

 高レベル廃棄物の最終処分場の立地は、市町村が応募する形で進められる。「核のゴミ」に対して風評被害などを懸念する声が強いなか、東洋町が先月、全国で初めて文献調査に応募した。高知県や周辺市町村は立地に強く反対している。経産省幹部は「申請があれば問題がないか、粛々と検討する」と調査を認める考えを示している。

 高レベル廃棄物は原発の使用済み核燃料からプルトニウムなどを回収した後に残る廃棄物。セシウムストロンチウムなど強い放射性物質を含む。ガラス状に固めて安定した岩盤に半永久的に埋める。(15:02)