社内メールなどで隠蔽指示、役員ら主導 UFJ銀告発
 UFJ銀行が昨年、金融庁検査を妨害したとして刑事告発された事件で、同行の当時の役員らが妨害行為を主導し、告発対象となった金融庁の検査の1カ月以上前から、社内メールなどを使って隠蔽(いんぺい)工作を行員に指示していたことが同庁の調べでわかった。ryaku これを受け、同部の当時の次長が、同月14日朝の同部の打ち合わせ会で「CS徹底」と記載した資料を部員らに配布し、書類の整理を始めるよう指示した。「CS」は書類の整理・整頓や倉庫への移動、焼却などを意味する行内の専門用語という。 ryaku さらに同月下旬には打ち合わせ会などで、コンピューターに保存されていたデータを検査官に見られないようにするため、廃止された部署のコンピューターに移すことも指示。部員35人が、融資先の健全度を判定するのに使うデータを移し替えた。打ち合わせ会用の資料には、移し替えるデータのことを「サーバーの中のヤバファイル」などと記載していたという。 asahi