石綿被害?170人死亡ニチアスなど3社の工場経産省が実態調査
 アスベスト石綿)による健康被害をめぐり、宇部興産の子会社「ウベボード」(山口県宇部市)の工場と建材メーカー「エーアンドエーマテリアル」(横浜市)の2社で計29人が死亡していたことが5日、明らかになった。建材メーカー「ニチアス」(東京)の死亡者141人を加えると、3社で計170人に上る。 ニチアスの死亡者の内訳は、肺がん、中皮腫が86人、じん肺が55人だった。療養者24人にもじん肺18人が含まれる。
 同様の健康被害をめぐり、「ウベボード」の工場で元社員6人がじん肺などで死亡。「エーアンドエーマテリアル」も5日、1976年以降、肺がんや中皮腫で、同社と埼玉、大分両県にある子会社の従業員、契約社員の計9人が死亡したほか、14人がじん肺で死亡したと発表した。