無人偵察機の導入本格化機種選定へ、07年度目指す防衛庁北朝鮮念頭に
 【ロンドン11日共同】英国訪問中の額賀福志郎防衛庁長官は11日夜(日本時間12日朝)、ロンドン市内で同行記者団と懇談し、長時間飛行による情報収集、監視が可能な滞空型無人偵察機の2007年度導入を目指し、機種選定作業を本格化させる考えを明らかにした。具体的な運用構想として、弾道ミサイル発射情報の早期収集などを想定していると表明。防衛庁としては北朝鮮などの動向を念頭に情報収集能力の強化を図りたい考えだ。
 また機種選定に向け、既に開発、保有している米国、ドイツ、イタリアなど関係諸国に近く調査団を派遣することを明らかにした。国産機の研究開発も進める計画もあるが、当面、米国からの輸入を軸に検討を進め、複数機を配備する予定だ。