アディダス、米リーボック買収完了

 【ニューヨーク31日時事】ドイツのスポーツ用品大手アディダス・サロモンは31日、同業の米リーボック・インターナショナルの買収手続きが完了したと発表した。北米市場での地盤を強化し、業界トップの米ナイキ追撃を本格化する。

防衛施設庁談合、大成副社長や鹿島役員ら聴取・東京地検
 防衛施設庁発注工事を巡る談合事件で、東京地検特捜部は31日、建設工事の受注調整の取りまとめ役とされる大手ゼネコン、大成建設の副社長(68)や鹿島の役員らから一斉に任意で事情聴取したもようだ。空調設備工事で談合が行われていた自衛隊中央病院などを巡っては建物の建築工事でも談合が繰り返されていた疑惑が浮上しており、発注者側である同庁側とのやり取りや受注の経緯について説明を求めたとみられる。

 聴取を受けたのは、大成建設や鹿島などの建築部門を統括する役員ら。特捜部は同日、大林組東京本社を家宅捜索。一連の事件で捜索を受けたことが判明した大手ゼネコンは、大成建設、鹿島を含め3社となった。 (07:01)

ライブドア:海外で蓄財、数十億円 堀江容疑者の口座も
 ライブドア(東京都港区)グループによる証券取引法違反事件で、同社が自社株の売却などで得た数十億円を、スイスの銀行に開設した複数の口座にプールしていることが、関係者の話で分かった。口座の名義は仮名だが、ライブドアの法人口座に加えて前社長、堀江貴文容疑者(33)個人のものもあるという。こうした資金は税務申告せずに簿外で処理されており、東京地検特捜部は脱税の疑いもあるとみて、国税当局との連携も視野に、不正蓄財の実態解明を進めるとみられる。

 ◇自社株売却益、脱税の疑い…東京地検国税当局と連携

 関係者によると、簿外資金がプールされているのは「プライベートバンク」と呼ばれる富裕層の資産を運用・管理するための口座。いずれも架空の企業や海外ファンドなどの名義になっていたが、実際には、ライブドアや堀江前社長のもので、一度に10億円単位で入金されていたこともあったという。

 口座の開設や入金などは、金融子会社「ライブドアファイナンス」(同区)前社長、中村長也容疑者(38)=ライブドア執行役員=やライブドアファイナンス事業部が行っていたとされる。特捜部の調べに対し、中村前執行役員は、堀江前社長の指示で、簿外の資金を送金した事実を認めているという。

 プールされた資金は、携帯電話販売「クラサワコミュニケーションズ」など04年3月〜05年1月に偽装買収した6社側との株式交換のため、ライブドア側が新規に発行した株の売却益の一部とみられる。この際、株はライブドアが実質支配する投資事業組合を通じて、海外のファンドなどに売却され、売却益の大半はライブドアに還流していたが、一部がこの口座に送金されたという。

 また、貸金業「ABS」買収(04年3月)のために発行した新株70万株は、直接海外の投資会社に売却されたが、この売却益の一部も別のファンドなどを通じ、同じ口座に入ったとみられる。

 いずれの場合も、株の売却は、市場を通さない相対取引で行われるうえ、売却益は複数のファンドなどを経由して、顧客の秘密を最重要視するスイスの銀行の仮名口座に入っており、口座の資金がライブドア関連とは発覚しにくい形だった。

毎日新聞 2006年2月1日 3時00分