エンロン粉飾決算で元会長、元CEOに有罪評決
2006.05.26
Web posted at: 14:00 JST

  • CNNMoney.com

ヒューストン(CNNマネー・コム) 2001年に破たんした米エネルギー大手エンロン粉飾決算事件で、当地の連邦地裁の陪審は25日、元会長のケネス・レイ、元最高経営責任者(CEO)のジェフリー・スキリング両被告に有罪の評決を下した。量刑は9月11日に言い渡される。

両被告は巨額の債務隠しや利益の水増しを指示し、投資家らをだましたとして、共謀、詐欺などの罪に問われていた。レイ被告は全6件で有罪、スキリング被告は虚偽の供述やインサイダー取引を含め28件の罪で起訴され、19件で有罪となった。両被告とも20−30年の刑を受ける可能性がある。

処分化粧品:産廃場社員がネット販売
 配送中にこん包が破損するなどしてごみ処分場に持ち込まれた製薬メーカー、再春館製薬所熊本市)製の化粧品「ドモホルンリンクル」が、インターネットのオークションサイトで大量に販売されていたことが分かった。処分場の担当社員が無断で持ち出して出品、約100万円を売り上げていた。熊本県廃棄物対策課は廃棄物処理法に基づき管理が不十分だとして、産廃処理会社を事情聴取するなど指導に乗り出した。

 再春館製薬所の説明では、ネットオークションで売られていた化粧品はいずれも中身に損傷はなく、安全性に問題はないという。

 関係者によると、持ち出していたのは同県菊池市産廃処理会社の30代の男性社員。昨年9月から、処分場に搬入された化粧品のうち損傷程度が比較的軽いものを無断で持ち出しては、ネットオークションに出品していた。いずれも箱がへこんだり、水にぬれただけの中身に支障のないもので、今年1月までの約5カ月間に約180個、総額約100万円を売り上げていたという。

 再春館製薬所は顧客への商品配送を大手運送業者に委託。注文があるたびに運送業者が同製薬所工場で商品を受け取り、トラックなどで全国の顧客に搬送している。破損などした商品は運送業者がまとめて処分場に持ち込んで処分していた。

 再春館の社員が1月、同社製の化粧品がネットオークションに大量出品されているのに気付き発覚した。問題の社員は“横流し”を認め、3月に懲戒解雇された。

 この問題を受け、再春館側は運送業者に対し、配送中に商品が破損した場合はすべて回収するよう指示。流用されないよう破損商品を裁断処分することなどを決めた。

 産廃処理会社は毎日新聞の取材に「該当の社員は解雇した。県にも報告しており、関係者間で解決済みと考えている」とコメントした。

 再春館製薬所の津下淳一・広報室責任者は「適正な処理がなされず誠に遺憾だ。顧客の安心、安全を第一に考え、直販システムを導入している。今回、再発防止策を徹底したが、ネットオークションの商品の安全まで保証するのは難しい。できれば利用しないでほしい」と話している。

 再春館製薬所は1932年の創業で、コラーゲンを原料とする化粧品「ドモホルンリンクル」を主力商品に通販事業を展開。独自のテレマーケティング・システムとCM戦略で急成長し、05年3月期の売上高は223億5300万円。【大久保資宏】