2007/12/05-15:37 不適正な有機表示で改善命令=農水省
 農水省は5日、有機栽培されていない原料を使用しながら、「有機栽培手づくりジャム」などと表示・販売していたとして、農産品製造会社「野中商店」(福岡県立花町)に不適正な有機表示の除去または抹消の命令を出した。
 野中商店の不適正表示は、日本農林規格(JAS)法で有機表示に規制が導入された2001年以降、今年8月まで続いていたという。不正に表示された商品はマーマレードなど3種で、この1年間で2880個、576キログラム販売された。

コジマに改善勧告 経産・環境省 廃家電7万6700台渡さず

2007年12月5日 夕刊

 経済産業省環境省は五日、大手家電量販店コジマ(宇都宮市)が消費者から回収したテレビ、エアコンなどの廃家電七万六千七百四十五台を製造業者に引き渡していなかったとして、同社に対し家電リサイクル法違反で改善勧告をした。不適正処理の台数は過去最大で、消費者から受け取ったリサイクル料金は総額二億五千万円になるとみられる。

 同社への勧告は今年十月に続き二度目。前回は確実な引き渡しを求める是正勧告だったが、今回は、管理体制の徹底を求め、同法施行後初の改善勧告となった。両省は廃家電の不適正処理に対し、ヤマダ電機を七月に厳重注意とするなど、コジマ以外でも数社の大手家電量販店を処分している。

 コジマについては、愛知、岐阜両県の十一店舗で廃家電三千六十六台(リサイクル料金総額一千万円)を引き渡していなかったことで、両省は今年十月是正勧告とともに、調査徹底を指示。調査の結果、全国二百二十六店で、二〇〇四年四月から〇七年九月にかけ、消費者から引き取った廃家電三百七十二万台のうち、約七万七千台の不適正処理が判明した。両省は改善勧告に加え、廃家電の流通ルートの調査や、再発防止策を求める報告徴収も求めた。

 処分に対し会見したコジマの小島章利社長は「非常に反省している」と謝罪。廃家電の行方については「大半が盗まれた」と語り、今後は社内を含めて調査する方針を示した。