フジモリ産業も数値偽装 高速道路の橋の型枠強度

2007年12月12日 13時25分

 高速道路などの橋の内部に使う型枠の強度が偽装された問題で、フジモリ産業(東京)も型枠の強度試験の数値を改ざんしていたことが12日、東日本、中日本、西日本の高速道路3社の調査で分かった。

 改ざんが分かったのは栗本鉄工所(大阪市)に続き2社目。両社は高速道路3社への型枠納入数トップと2番目で、あらためて厳密な法令順守が求められそうだ。

 2000−05年に実施された40カ所の工事で使われたとみられるが、3社は「高速道路の橋の構造とは関係なく安全性に影響はない。緊急点検で異常がないことも確認した」としている。

 3社によると、フジモリ産業は少なくとも2000年以降に納入した型枠の強度試験結果報告書について、数値のほか試験年月日や場所を書き換えて提出していたと報告した。型枠納入時に、同じ2000年以前の古い試験結果を何度も流用していたため、不自然にならないように数値を改ざんしたとみられる。
(共同)