薬害肝炎
リスト放置局長 救済機構責任者に

 薬害C型肝炎問題で、四百人以上の肝炎感染被害者のリストを厚生労働省地下倉庫に放置した二〇〇二年当時の医薬局長だった宮島彰氏が、独立行政法人医薬品医療機器総合機構」に天下りして、理事長に就任していたことが十日、日本共産党小池晃参院議員の国会質問で明らかになりました。

 「医薬品医療機器総合機構」は、新薬の副作用などを審査するとともに、被害救済などにあたるものです。

 小池議員は、「リストがなぜ地下倉庫で放置されたのか。当時の医薬行政の責任者だったにもかかわらず、(この問題で)一言も語っていない。原因をつくった人物がこのまま給付金を支給する責任者でいいのか。給付制度がきちっと運営されるためにも重大問題だ」と追及。参考人招致を要求しました。

 リストを放置したことにより、治療の機会を奪われ健康と命を削られた被害者が多数でています。