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大王、三菱、北越も偽装 有力5社、幅広い品目で
2008年1月18日 18時46分
古紙配合率の偽装問題で記者会見し謝罪する、三菱製紙の佐藤健社長(中央)ら=18日午後、東京・銀座
大王製紙と三菱製紙、北越製紙は18日、再生紙はがきだけではなく、コピー用紙や印刷用紙などでも古紙配合率を公表数値より引き下げていたことを明らかにした。
これにより有力製紙メーカー5社がそろって幅広い品目で偽装していた実態が明確になった。環境保護への期待を裏切った営業偏重の業界の体質に、消費者の批判が高まりそうだ。
偽装していた5社の紙全体の生産量のシェアは計約75%(2006年)に達する。偽装問題の拡大を受け、再生紙の取引を中止する動きが広がるのは必至で、生活や企業活動に影響が出る恐れも出てきた。
同日午後に調査結果を公表した大王製紙は昨年10−12月の製品で、国などに環境に配慮した製品の購入を義務付けたグリーン購入法に基づき納入した官報用紙の古紙配合率が40%と基準値70%を大きく下回るなど、月間販売量の68%に当たる製品が基準を下回っていた。一般向けでもコピー用紙で偽装があった。
(共同)