石原産業、不正で説明会・「信用できない」怒る住民

 化学メーカーの石原産業大阪市)が四日市工場で有毒ガス「ホスゲン」の無届け製造など9件の不正行為をしていた問題で、同社は25日、三重県四日市市の工場の周辺住民に対し説明会を開いた。同社の織田健造社長は謝罪し再発防止策に理解を求めたが、度重なる不正に不信感を募らせる住民からは「到底信用できない」と激しい怒りの声が相次いだ。

 説明会は同日午後3時から、四日市工場近くの塩浜地区市民センターで周辺住民約130人を集めて行われた。

 冒頭で織田社長は「重大な問題を起こした。心からおわびを申し上げる」と頭を下げて謝罪。全社員を対象としたアンケートで発覚したホスゲンの無届け製造など計9件の不正行為について説明したほか、人事の刷新や監視体制の強化などの再発防止策を訴えた。(00:41)