2008/06/05-12:39 PCI元社長ら2人逮捕=1億数千万円所得隠す、脱税容疑−東京地検
 大手建設コンサルタントパシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)が不正な経理処理で1億数千万円の所得を隠し、数千万円を脱税した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は5日、法人税法違反容疑で元社長森田祥太容疑者(66)=特別背任罪で起訴=を再逮捕、同社役員を逮捕した。また、PCI本社や役員宅など関係先を家宅捜索した。
 脱税は、政府開発援助(ODA)事業受注に絡み、現地の政府高官へのリベートを捻出(ねんしゅつ)するためだったといい、特捜部は森田容疑者らを追及する。
 関係者によると、PCIは2004年9月期からの3年間で、元常務が設立した香港現地法人の口座に「調査費」を装い送金する方法で、架空の経費を計上して利益を圧縮。1億数千万円の所得を隠し、数千万円を脱税した疑いが持たれている。
 香港法人には、実際には3億円以上が送金されたが、うち一部は、東南アジアでのODA事業受注に関連し、現地の政府高官らにリベートとして支払われたという。