排水汚濁:三菱重工と元作業員を書類送検 横浜海保
 三菱重工業横浜製作所本牧工場(横浜市中区)が昨年6月、法定基準を超える排水を横浜港に排出した問題で、横浜海上保安部は17日、法人としての同社と、作業担当だった関連会社の元男性社員(66)を水質汚濁防止法違反(排出基準違反)容疑で横浜地検書類送検した。調べでは、同社は昨年6月8日午前9時半ごろ、同区錦町の工場から基準を超える鉄分や亜鉛などを含んだボイラー洗浄排水約4トンを同港に流した疑い。排水は溶解性鉄含有量が基準の220倍、亜鉛含有量が2.8倍だった。前日午後3時半ごろ、ボイラーを洗浄した酸性排水の処理作業を開始。30トンの処理槽に排水10トンを入れ、水で薄めたが、担当者が注水を止めるのを忘れ、処理槽から海に流れ出たという。
渡辺創】毎日新聞 2005年8月17日 21時35分