エクアドル、産油地帯の紛争で住民側が休戦宣言
 【サンパウロ=岩城聡】南米エクアドルの主要産油地帯で続いていた先住民らによる抗議活動は22日までに住民側が「休戦」を宣言、政府側と本格的な交渉に入った。ロドリゲス・エネルギー鉱山相は同日、一時日産2万7000バレルまで落ち込んだ国営石油会社ペトロエクアドルの産油量が「7万バレルまで回復した」と語った。
 同国では、北東部アマゾン川源流近くの2油田地帯で15日からインフラ整備や雇用拡大を求め、地元住民がパイプラインを破壊するなど大規模な抗議行動を開始。原油生産活動に深刻な影響を与え、ニューヨーク原油先物相場押し上げの一因ともなっている。 (10:43)